読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

市民はねじを巻く

電子書籍、ガジェット、雑記を中心に書いています。

ぶかぶかの靴下 捨てられない理由

私の足のサイズには合わない、ストライプ柄のショート靴下。
 
いつから、これを持っていたのかは覚えていないけど、今住んでいる三鷹アパートのタンスに、他の靴下と一緒にしまってある。
 
私は、不要なものは捨てるタイプだけど、このサイズの合わない靴下は、捨てることができないでいる。しかも、サイズが合わないと知っているのに、休日などに履いてしまっている始末だ。
 
なんでだろう? 私には、学習能力がないのだろうか。
  
いつも、履く時は無意識に履いていたから、少しだけ真剣に理由を探ってみた。そうしていると、
 
 
あっ!
 
 
理由を探ってみると、思い当たるものに突き当たった。
 
 
ずいぶん前のことだから、もう忘れてしまっていたが、これは実家に帰省した時、父のタンスから借りたものだった。
 
返したつもりだったが、どうやらこの靴下を、私は実家から三鷹のアパートへ帰る日も履いていたようだった。だから、いまこのアパートにあるのか。
 
 
この靴下を履くと、なぜだか暖かい気分を感じていた。なるほど、モノは小さいけれど、実家の一部を所有しているような気分になって、安心していたのかもしれない。そういう、繋がりみたいなものを無意識には、大切にしていたのかも。
 
なんとも人間らしい感情だな、と思わず笑った。こんなものが、仕事のことばかり考えていて、普段は感情の起伏もない自分にもあったなんて。そこには、私の知らない自分がいた。
 
何かに挫けた時、疲弊した時、勇気が欲しい時、こういうものがあると、力が湧いてくるものなんだな。物語で読んだことはあっても、現実ではそんなことはないと思っていた。
 
 
だけど、そういう感覚は本当にあったみたいだよ。
  
エッセイ脳―800字から始まる文章読本

エッセイ脳―800字から始まる文章読本

 

 

つらいことから書いてみようか名コラムニストが小学校5年生に語った文章の心得

つらいことから書いてみようか名コラムニストが小学校5年生に語った文章の心得