読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

市民はねじを巻く

電子書籍、ガジェット、雑記を中心に書いています。

村上春樹 | 初心者にオススメ小説7選!

f:id:localguchi:20161230002728j:plain

 

村上春樹の新刊が、2017年の2月に発売される。

www.nikkei.com

 

村上春樹の作品は、読書をあまりしない人には長くて難しいと言われていたり、独特の 癖があると1部では言われているらしい。

たとえば最初の1冊が長編で途中で挫折したという場合もあるだろう。でも特別難しいことはないし、読みやすい作家さんだと思っている。

 

それでももしかしたら、最初のうちは戸惑うこともあるかもしれないが、作風に慣れてくれば内容もスッと入ってくるようになる。関連作品も読んでみたくなると思う。

 

世界的にも評価が高い作家なので、どの作品から読んでも申し分ないが、いかんせん作品数が多く、シリーズでもないので、順番に読んでいけば良いというものではない。

 

そこで、この記事では、村上春樹初心者に向けてオススメな読みやすい作品5選と、村上ワールドにどっぷり浸れる作品2選の、計7選を紹介したいと思う。

村上春樹作品の魅力

まずは、簡単に村上春樹作品の魅力について紹介しようと思う。あくまで、村上春樹の1ファンである私が感じる魅力の面なので、世間一般からした公平なジャッジではないが。

 

村上春樹とMr.Childrenの類似性 ミリオンセラーの理由

個人の意見だが、村上春樹作品とMr.Childrenは、ある部分で近いものを持っていると思っている。それは作品の世界観とかではなくて、読み手が感じるものとして。

 

「何を言ってるんだ?」と思われるかもしれないが、

わたしの周りにいる村上春樹とMr.Childrenの両ファンの人には、意外にも共感してもられることが多い。

 

理由を簡単に言うと、まるで自分(読書個人)のために描かれているかのように、個人の心の奥底に眠っていた気持ちや言葉を表現してくれているように思える。

 

つまり、百人の読者がいれば、百通りの読み方ができる類の作品だと思う。

  

それでいて、感情移入できる部分はとてもニッチな事が多い。自分にとっての強い部分、あるいは弱い部分をさりげなく描写してくれる。

 

Mr.Childrenで例えるなら、私にとっての

 

「Love」と「深海」がそれにあたるかな。

www.youtube.com


www.youtube.com

 

大衆向けに書かれているはずなのに、どこかで自分とピッタリ重なる部分がどこかに含まれているような、そんな魅力が村上春樹作品には溢れている。

 

この部分について、『村上春樹 雑文集』の中で触れられている箇所があったので、ここに引用したい。ちなみにこの本に書かれていた、「小説家」の定義についての話はとても面白かった。たしか、この引用で紹介した、自己とは何か(あるいはおいしい牡蠣フライの食べ方)の話にあったと思う。

 ときどき年若い読者から長い手紙をもらう。彼らの多くは真剣に僕に向かって質問する。「どうしてあなたに、私の考えていることがそんなにありありと正確に理解できるのですか? こんなに年齢も離れているし、これまで生きてきた体験もぜんぜん違うはずなのに」と

 僕は答える。「それは、僕があなたの考えていることを正確に理解しているからではありません。僕はあなたのことを知りませんし、ですから当然ながら、あなたが何を考えているかだってわかりません。もし自分の気持ちを理解してもらえたと感じたとしたら、それはあなたが僕の物語を、自分の中に有効に取り入れることができたからです」と。

 仮説の行方を決めるのは読者であり、作者ではない。物語とは風なのだ。揺らされるものがあって、初めて風は目にみえるものになる。

 

参考:『村上春樹 雑文集』 自己とは何か(あるいはおいしい牡蠣フライの食べ方)より

 

村上春樹 雑文集 (新潮文庫)

村上春樹 雑文集 (新潮文庫)

 

 

また、人によって様々な捉え方ができる作品の楽しみといえば、「考察」というものもある。

 

村上春樹作品は、大学教授の論文や著名人などが「考察」を世の中に発信しているものが多いので、自分の好きな作品が見つかったら、考察をチェックしてみるのもおすすめ。

toyokeizai.net

ci.nii.ac.jp

 

村上ワールドの魅力 その世界観

村上春樹作品の一番の魅力は、やはり、その世界観だろう。一度ハマると、コッチ(現実)に帰るのが難しくなるほどだ。

 

前置きが長くなったが、初心者にオススメな村上春樹作品をご紹介していこう!

 

村上春樹作品 初心者にオススメ5選

1. 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)

 

 

多崎つくる、鉄道の駅をつくるのが仕事。名古屋での高校時代、四人の男女の親友と完璧な調和を成す関係を結んでいたが、大学時代のある日突然、四人から絶縁を申し渡された。
何の理由も告げられずに――。
死の淵を一時さ迷い、漂うように生きてきたつくるは、新しい年上の恋人・沙羅に促され、あの時なにが起きたのか探り始めるのだった。全米第一位にも輝いたベストセラー!

  

2. 1Q84

1Q84 BOOK1-3 文庫 全6巻 完結セット (新潮文庫)

1Q84 BOOK1-3 文庫 全6巻 完結セット (新潮文庫)

 

 

こうであったかもしれない」過去が、その暗い鏡に浮かび上がらせるのは、「そうではなかったかもしれない」現在の姿だ。書き下ろし長編小説。

 

 3. ノルウェイの森

ノルウェイの森 文庫 全2巻 完結セット (講談社文庫)

ノルウェイの森 文庫 全2巻 完結セット (講談社文庫)

 

 

限りない喪失と再生を描く究極の恋愛小説!

暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。 

 

4. 海辺のカフカ

海辺のカフカ 全2巻 完結セット (新潮文庫)

海辺のカフカ 全2巻 完結セット (新潮文庫)

 

 

君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」――15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真……。

 

5. スプートニックの恋人

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

 

 

 22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった。それは行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。―そんなとても奇妙な、この世のものとは思えないラブ・ストーリー。

 

村上春樹 村上ワールドにひたれる作品2選

1. 世界の終わりとハードボイルドワンダーランド

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 全2巻 完結セット (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 全2巻 完結セット (新潮文庫)

 

 

高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。

  

2. ねじまき鳥クロニクル

ねじまき鳥クロニクル 全3巻 完結セット (新潮文庫)

ねじまき鳥クロニクル 全3巻 完結セット (新潮文庫)

 

 

僕の考えていることが本当に正しいかどうか、わからない。でもこの場所にいる僕はそれに勝たなくてはならない。これは僕にとっての戦争なのだ。「今度はどこにも逃げないよ」と僕はクミコに言った。「僕は君を連れて帰る」僕はグラスを下に置き、毛糸の帽子を頭にかぶり、脚にはさんでいたバットを手に取った。そしてゆっくりとドアに向かった。(本文より)