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「涼宮ハルヒの憂鬱」| 長門有希の100冊から1冊紹介 『暗号解読』

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以前、長門有希の100冊という本のリストをご紹介した。

  

iwahunerobo.hateblo.jp

この中から、オススメの1冊を紹介したいと思う。

今回紹介するのは、『暗号読解』。

 

暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで

 

暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで

暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで

 

 

この本との出会いは、たしか吉祥寺の本屋で「サイエンスフェア」というフェアの棚が用意されていて、そこで手にとった一冊だったと思う。

 

 

私の中で馴染みのある「暗号」というと、インターネットのセキュリティだ。

 

職業柄というか、ITの世界で働いていると、何かとセキュリティを意識することが多い。それもあってか、「暗号」について人ごとではない気がするし、逆に「暗号」を作った人や解読した人の立場って非常に興味があった。

 

 

著者のついて紹介すると、

 

著者のサイモンシンは、『フェルマーの最終定理』で有名かな。

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

 

 

本の紹介に戻って、

『暗号解読』は、暗号解読の理論について、史学に沿って書かれた本。

この一冊を読むと、暗号解読についての歴史を学ぶことができる

 

個人的に好きだったのは、歴史を含めた『解答』を導くためのエピソードの部分。

 

例えば、何らかの文明的な制約があり、使えるものが限られてとても苦労したとか、

どこかの国の王に頼まれて解読せざるを得なかったとか。なにか肌感覚で感じられる要素がたっぷり盛り込まれているのがグッド。また、『暗号解読』は小説を読むように、多種多様な暗号について楽しみながら理解できる。

 

『暗号』や科学について疎い人にも、「読み物」として楽しめる作品だと思う。『暗号』そのものだけではなくて、科学の歴史や発展や思考について興味がある人には面白い読み物だと思う。